聲の形のファンタジー
相変わらずむしょくです。
ハローワークに行ったら職員の方が優しかったのでとても嬉しくなりました。
そんなわけで時間は腐るほどあるので聲の形を読みました。
感想文を書いて、ファンタジーで疑似体験したことを残しておこうと思います。
聲の形、登場人物の感情や行動が自然で面白かったです。
汚かったり醜かったりする感情や行動がいろんな立場から書かれているから、自分がその立場だったらどうするかを考えることができました。
汚い所を突きつけられて読んでる途中で苦しくなったり、腹を立てたり、悲しくなったり、自分も同じようところがあるなとも思いました。
石田の被害妄想や顔のばってん、痛いほど分かる。
女子が散々いがみ合ってたのに結構ケロッと仲良くなれる所とかすごく分かる。危ういものだけど。
人間は汚い!
所詮動物だから自分が生きることで精一杯で、汚くもなる。
聲の形では心理描写のバックグラウンドも説明があるので自然で面白かったです。
もちろん漫画だからファンタジー半分、リアリティ半分だけど。
そんな中で、作中でもっともファンタジックな存在は西宮だと思う。
大体の現実では、初めのシーンから物語は始まらない。
少なくとも、もし私が西宮なら手を振り払って睨みつけて全力で逃げる。文句さえ言ってやらないと思う(物理的に言えないけど)。
あれだけの事をしておいて、お前の偽善オナニーに付き合わせるな、と思う。
だけど西宮はそういうことはしないで、
またねって、言った。
本当にそうやって人に向き合える人間なんているんだろうか。
西宮は動物じゃなくて人間だからできるんだろうか。
そもそもファンタジーだから、そうなったらいいのにな、の世界なのか。
そうなったらいいのになっていう対応を、自分もできるようになりたいと思いました。
(あと、ばってんを剥がせるようになりたい。)